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京都の代表的な観光地であります、嵐山。渡月橋からほど近くの場所にこの住宅(別荘)は存在します。
徹底的に「和」にこだわりたい。
数奇屋建築のような住宅(別荘)としたい。
平屋にしたい。
それがお施主様からいただいた、大命題でした。
ここは幸か不幸か京都市内の中でも、景観的に最も厳しい部類に入る「風致地区」でもあります。
「和」というご要望は、外観的には難なくクリアできるものでしたが、建蔽率が30%という規制もありました。
さすがに平屋では満足いく面積が確保できないことから、一部を二階建てとせざるを得ない状況に直面しました。
やむなく二階建ての数奇屋建築とするか、面積が小さくても平屋を貫くか。という選択。
そして考え抜いた挙句に辿りついたのは、2棟建てとし、一方を
完全平屋の数奇屋建築。もう一方を蔵に見立てた2階建て居住スペースにするというものでした。
写真奥に見えている蔵らしき建物は、実は居住空間です。
違和感のない佇まいに仕上がったと思っております。
そして庭越しに嵐山を望む平屋部分は、最高の居場所となりました。 |