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築150年の古民家(造り酒屋)を建替える。
それが今回の計画です。
古くは宮様もお泊りになられた由緒あるお家。
それだけに、使われていた材料も価値があるものばかりでした。
単に新しくするのではなく、古いもの・古民家の記憶・ご家族や
ご先祖様の歴史を感じる住宅にしたいという意図が根底に流れた住宅となっています。
現在のご主人は考古学者。南米で数年暮らされたご経験もありその時の中庭型住宅が今回の第二の根底ともなっています。
宮様がご宿泊された書院は、材料をすべてそのまま使って再現し棟木はリビングの化粧梁に使用し、襖の取っ手などは今や貴重な細工が施されているため、これも利用するなど、古い家の記憶をそこかしこに埋め込んでいきました。
中庭に佇むと、そこは周辺から完全に隔絶されたオリジナルな
時間と空間が流れます。
これもまた外部を取り込んだ内部空間とも言えるでしょう。 |